Japanese Curry Awards presents 『カレー寺』 vol.2 小芋とトマトと短角牛
- 2017/12/05
- 18:48

Japanese Curry Awardsプレゼンツ「カレー寺」
前回、第1回のカレー寺が行われたのが、2016年8月 (前回の記事はこちら)
第2回は2017年12月2日に開催しました。前半50名、後半50名の合計100名 イベント詳細はこちら
日本のカレー文化を、さらに面白くするために何ができるだろう? 日本のカレー文化の秘める、新しい可能性をもっともっと探りたい。私たちが注目したのは「日本の食材」そして、その生産者の方々です。
繊細な四季に恵まれた日本のあちこちで、魅惑的な食材を作り続ける生産者の方々と、独創的なカレーシェフたちを、直接結びつけることができたなら・・・
日本でしか生まれない新しいカレーの可能性が、きっと広がる。参加した方々の新しいチャクラを開く「場」として。
新しい学びと気づきがある「寺子屋」として。Japanese Curry Awardsは「カレー寺」というイベントを開催します。
テーマとなる食材は岩手の「短角牛」と、静岡の旬野菜「石川小芋」に「夢咲トマト」。その食材提供生産者として、いわて山形村短角牛は柿木畜産・柿木敏由貴さん、静岡野菜(石川小芋/夢咲トマト/芽キャベツ)はJA遠州夢咲さん。
そして参加シェフは、今をときめく
・田村 修司「カッチャルバッチャル」
・澤田 千絵 「Curry&Spice青い鳥」
・藤田 一也「旧ヤム邸」
と超強力ラインナップ

池上にあります日蓮宗寺院の本妙院へ。お会式で有名である池上本門寺の階段下は絶好なロケーション。

50人が一同に食事が出来る大広間。
今回もS&Bさんがお土産を提供してくれました。

「カッチャルバッチャル」の田村修司さん。Japanese Curry Awards2015を受賞し、インド料理を基軸に日本ならではの自由な発想を取り入れた、酒に合うスパイス料理で人気の「カッチャルバッチャル」。東京における「スパイスバー&居酒屋」ムーブメントの先駆けとなりました。

夢咲芽キャベツと石川小芋のサブジ(カッチゃルバッチャル)
玉ねぎの炒め具合が絶妙で野菜の甘さとスパイス感がたまりません。

「Curry&Spice青い鳥」の澤田千絵さん。Japanese Curry Awards2016新人賞を受賞。インドやスリランカのエッセンスを取り入れながら、陰性の野菜から陽性の野菜を順番に重ねて水を一切使わずに煮詰め、野菜の水分のみで弱火でじっくり煮詰める調理法「重ね煮」で仕立てたカレーはまさに独自の域。

遠州の小さな冬の恵み。メキャベツは寒くなればなるほど甘さがでて美味しい。
青い鳥ではオーブンでグリルした芽キャベツを使用。

「旧ヤム邸」の藤田一也さん。今年7月、「大阪スパイスカレー」を代表する名店がついに東京進出したことでカレー好事家の間で話題に。本店店長を務めていた藤田さんが東京に居を移し、「旧ヤム邸 シモキタ荘」の店長となりました。季節の食材と和出汁を用いた変幻自在のカレーがたまらない魅力です。
後で気が付いたのですが、小芋をむいているとこしか撮ってなかった(汗)

石川小芋のダルポタージュ(旧ヤム邸)
一つひとつ石川小芋の皮をめくりポタージュに。旨みが凝縮した石川小芋は実が小さく、これを100名分ポタージュにする手間暇かかる工程に頭が下がります。小芋のなめらかな口当たりとブイヨンと和出汁の深みがたまりません。

石川小芋
ほくほく感ともちっとした食感とともに、ねっとりとした粘り気が特徴。地元で言う「あとこい(後を引くおいしさ)」の絶品。今後は次世代への継承が課題です。とも語る石川小芋委員長の熊切忍さん(JA遠州夢咲HP引用)

夢咲トマト
トマト職人が作る大玉で、夏に比べて冬は色づくのに倍の時間がかかるのですが、その分長く木に付いているので、冬のトマトは完熟して特においしいと言います。

柿木畜産HP 生産者 柿木 敏由貴さん
岩手県にありますが山形村にあります柿木畜産は短角牛を育てています。
ストレスを与えず親子で放牧により育てます。国産牛肉の流通1%にも満たない希少価値の高い短角牛は、健康で質の良い赤身肉で旨味が強く、黒毛和牛と比べ、本来の肉の旨味を楽しめます。霜降りを重要視するの日本の肉質評価では評価の難しいところですが、イタリアンやフレンチのシェフなど、多くの料理人たちに高い評価を受けています。

・田村 修司「カッチャルバッチャル」
夢咲芽キャベツと石川小芋のサブジ・・・(プレート上)
短角牛レバーと切り落としの炒煮・・・(プレート左)
・澤田 千絵 「Curry&Spice青い鳥」
短角牛,柚子,生胡椒の重ね煮カレー・・・(カップ上)
夢咲トマト,大葉の重ね煮チャトニ,小芋,芽キャベツ和え・・・(プレート右)
・藤田 一也「旧ヤム邸」
短角牛のスパイシーカレー・・・(カップ下)
石川小芋のダルポタージュ・・・(カップ中央)
バスマティと日本米のハーフ&ハーフ
フェンネルティ

グレービー系はプレートに。これだけでライスがどんどん進んじゃうんですけど。
特に「短角牛レバーと切り落としの炒煮」に悶絶です。

メインのカレーには、短角牛を使用。旧ヤム邸では真骨頂であるキーマではなく、ばら肉をスパイシーに仕上げました。青い鳥は重ね煮野菜と短角牛のハーモニーが楽しめます。柚子の香りがいいアクセント。
カップだけでもお店の特色が出て良い意味でお店の個性が引き立ちつつ、絶妙な全体のバランス。
3シェフがどんな会話をしているのか聞きたいところです。

Japanese Curry Awards実行委員、カレー細胞さんの司会で3シェフの自己紹介

2部構成で食後は本堂へと舞台を移し、トークショー。
あらためて食材提供生産者の紹介を行いました。
いわて山形村短角牛は柿木畜産・柿木敏由貴さん
静岡野菜(石川小芋/夢咲トマト/芽キャベツ)はJA遠州夢咲さん。
そして3シェフによる本日のカレーについての解説

カレースター水野仁輔さんの鋭い突っ込みを味得たトークも面白かったです。
旧ヤム邸の藤田 一也さんの返しも流石です。

青い鳥、澤田 千絵さんの重ね煮講座や裏話も

カッチャルバッチャル 田村 修司さん
お店の中ではあまりみせないコミカルな面が参加者との距離を縮めてくれました。
それぞれのお店のスパイス使いやぶっちゃけトークが最高でした。
Japanese Curry Awardsの活動は年末に2017アワードの発表
そして春に『カレー寺』 vol.3 !?。
詳しくは
Japanese Curry Awards
公式HP
公式フェイスブックをご覧ください。